好奇心と想像力で星空へ
宇宙ビジネスのキーパーソン、
アニューシャ・アンサリが語る
写真/Tetsu Hahimoto (PYXIS)
宇宙ビジネスのキーパーソン、
アニューシャ・アンサリが語る
イラン出身のアメリカ人起業家として成功を収めたアニューシャ・アンサリさんは、2006年に民間人女性として初めて宇宙を旅したことで知られます。一方で自身の名を冠した宇宙開発への賞金レース「アンサリXプライズ」を皮切りに、数々の宇宙ビジネスを支える役割を果たしています。火星移住計画への意見、新たなテクノロジーと向き合う姿勢など、彼女が夢見る「私たちと宇宙の関係」についてロングインタビューに成功しました。
イラン生まれのアニューシャさんは幼い頃から宇宙に関心を持ち、家族が住むアパートのベランダからいつも夜空を見ていたそうですね。その後、10代でアメリカへ移住し、テクノロジー企業を共同創業。そしてついに2006年9月にはロシアの宇宙船ソユーズ*1に乗り込んで、一般女性として初めて国際宇宙ステーション*2に滞在しました。宇宙や科学分野への関心は、何がきっかけとなったのでしょうか。
私は、人間に与えられた最大の資質は好奇心や想像力だと思っています。想像力があるからこそ、世界には知らない何かがあるのだと知ることができる。幼い私が夏の夜空を見上げていたのも同じ理由です。
家にはクーラーがなかったのでベランダで涼みながら、「本当にあの星は、あそこに存在しているのか」、「宇宙のどこかに同じような世界があって、私のような女の子がいるんじゃないか」と想像たくましく思いを巡らせていたのです。それが「もっと知りたい」という気持ちになり、天文学や数学、物理などの科学分野に目覚めさせてくれました。
大学へ進んでからは宇宙科学の研究に没頭しました。宇宙の起源に関心を持たずにはいられなかったからです。「私が今、この部屋にいるのはどういうことなのか?」と、あらゆる可能性を想像して心が囚われてしまったのです。
宇宙に関心を持ち始めたのは、何歳くらいでしたか。家族に宇宙のことを教えてくれる人がいたのでしょうか。
6〜7歳の頃には、すでに「宇宙飛行士になりたい」という希望を抱いていたと思います。当時、イランに子ども向けの低価格な雑誌があり、漫画風に科学のことが描かれていました。それをいつも読んでいました。兄や姉、年長のいとこもいなかったので、誰かに教えてもらった記憶はありません。そもそも、家族に理系の人間はいませんでした。
ただ、一つ言えるのは、両親は私が何かと質問したり、新しいことを実験して自分なりに学ぶことを許してくれたということです。「こういうことをやりなさい」と強制されたことはなく、自然の好奇心が赴くままに放任してくれたのです。
当時の中近東の環境を考えると、女の子にそんな自由を与えてくれるのは珍しいですね。
今でも、女の子を持つ親によく言います。「女児は繊細だから護(まも)ってあげなければ、と考えすぎではないですか?」と。愛するがゆえのことでしょうが、それは大きな間違いです。護りすぎるとリスク回避型の人間に育ってしまい、起業家のような特定の方向へ進めなくなる。それよりも走り回らせて、転んで膝を擦りむいたりする経験をさせるべきなのです。
どちらかと言うと、進歩的な家庭環境だったのでしょうか。
そうですね。それほど宗教的でもなく、女は何をするべきだと制限をつけられることもありませんでした。それどころか、母も祖母も「自分でお金を稼いでちゃんと自立できるようになりなさい」と言っていました。ですから、教育は非常に大切なこととされました。
*1 ソユーズ
ロシアの1〜3人乗りの宇宙船。初飛行は1967年。宇宙ステーションとのドッキング部分である「軌道船」、打ち上げと大気圏再突入の際に乗員が乗る「帰還船」、エンジンや燃料、酸素や水、太陽電池パネルを搭載する「機械船」からなる。
*2 国際宇宙ステーション(ISS)
アメリカ、ロシア、日本、カナダ、欧州宇宙機関 (ESA) が協力して運用している宇宙ステーション。1999年から軌道上での組立が開始され、2011年7月に完成した。宇宙飛行士が滞在し、地球や宇宙の観測、宇宙環境を利用したさまざまな研究や実験を行っている。地上から約400km上空を秒速約7.7kmで飛行、地球を約90分で1周する。
イランからアメリカに移住したのは17歳の時です。宇宙を学ぶ環境は変わりましたか。
イランの高校では、選択方式で数学と物理を専攻していました。実はイランの女子高校生には、理系分野でかなりできる子たちがいました。私は、高校卒業まであと1年半という時期にアメリカに渡ったのですが、問題は英語が全くできなかったことです。
フランスのカトリック系の学校に通っていたので、フランス語を知っていたことが少しは役に立ちました。しかし、英語なしに高校生活を過ごすのは大変でした。当然、数学の言語は同じですから問題はありませんでしたが、国語や社会、歴史といった授業には困りました。
ただ、イランでは大学進学時には各分野で女子学生に割り当てられる席が限られていて、それも単に成績だけではなく、どんな宗派に属すのかといったことが影響するため、目指す学部に入れるとは限りません。ですから、アメリカに来たことで機会が開かれると両親も期待していました。
宇宙飛行士になる夢も叶えられそうだ、と。
小さい頃からずっと宇宙飛行士になって宇宙へ行くんだと周りにも言いふらし、ロケットに乗った自分の絵も描いていたくらいです。しかし、当時のイランには宇宙開発プログラムがない。ですから、私は何か偉大な発明をしてNASAに招聘されるようになればいい、と企んでいたのです。
ただ、アメリカに渡ったのはいいのですが、アメリカ国籍を持っていないことやイランのアメリカ大使館人質事件*3の影響で、実際に宇宙飛行士になれる確率は低いだろうとわかっていました。そこで、代わりにエンジニアを目指しました。結果的には、それが宇宙へ行く別のルートを開拓してくれたのです。
ところで、幼い頃に描いた絵ですが、実はそれが保存しておいた成績表の中に偶然挟まれているのを、私が宇宙飛行中に母が見つけ、帰還するまでお守りにしていたようです。私も戻ってから見たのですが、実際の様子とあまりに似ているので驚きました。宇宙へ行くことは運命だったと実感しました。
イランとアメリカは必ずしも友好的な関係にありません。中近東出身であるとか、そうでなくとも女性であるということで、これまでどんな障害に直面しましたか。
いつも障害だらけです。今でも自社のCEOを務めていますが、女性であることで違った目で見られているのがわかります。これが男性なら、会議室に入ってCEO と書かれた名刺を出せば、誰も疑問を持たないでしょう。
しかし、女性であるために、「CEOなんて、本当?」という顔をされる。そのため、繰り返し自分の能力を証明して見せなければなりません。特に名前があまり知られていない頃は大変でした。
今では、共同創業者の夫に頼んで、代わりにミーティングに出てもらうこともあります。差別が間違っているとはわかっていますが、企業としてはサバイバルがかかっているので、手段は選ばなくてはならない。時には、見くびっている相手にしっかりとした知識を証明して見せて、ショック療法を与えることもあります(笑)
宇宙に行く際にも差別的な視線があったと思いますか。
ビジネスでも宇宙でも同じです。ロシア連邦宇宙局の訓練に参加しようとした際には、まるで「頭のおかしな女がやって来た」という感じで、代わりに夫が訓練を受けるよう説得し始めていたくらいです。夫は宇宙へ行くことに関心はないのに、です。
しかし、2ヶ月の訓練の間に、私が宇宙飛行に耐えられる人材であり、またどれだけ熱意を持っていているかがわかって対応が変わりました。今ではロシアの彼らとはいい友達になりました。
3 アメリカ大使館人質事件
1979年11月4日、イランの首都テヘランで発生。同年2月の革命で退位したパフラヴィー元イラン皇帝のアメリカ亡命に抗議して、学生らが在イランアメリカ大使館を占拠。81年1月20日、人質が444日ぶりに解放された。
話は戻りますが、エンジニアになってからも宇宙に行ける機会をずっと狙っていたのでしょうか。
ともかく宇宙に関心がありますから、専門誌や書籍を通していつも最新の情報を得ていました。夫と創業した最初のIT企業を売却した後は、「さあ、これからは自分のパッションに従おう」と、天文学で学位を取るため大学に戻りました。それと並行して、若い宇宙産業をサポートするためにアンサリXプライズ*4のスポンサーとなりました。
自分自身が宇宙へ行った後は、シンギュラリティー・ユニバーシティ*5やXプライズ財団の仕事を続けていますし、宇宙関連のスタートアップのアドバイザーも務めています。そしてNASAとも仕事をしています。要は宇宙産業にさまざまな方法で関わっているのです。
ところで、「宇宙旅行をした」と言われることには抵抗があるそうですね。
「宇宙ツーリズム」という呼び方は好きではありません。エベレスト山登頂をエベレスト・ツーリズムと呼ばないのと同じです。宇宙もエベレストも依然として困難な対象であり、訓練が必要で、メンタルにも身体的にも十分な準備が要求されるのです。
私も、他の宇宙飛行士と同じプログラムで訓練を受けました。もちろん、職業上はプロ宇宙飛行士ではありません。私自身は「宇宙飛行参加者」とか「個人宇宙探検家」と自称しています。
もう何度も話されたこととは思いますが、実際に宇宙へ行った体験はどんなものでしたか。想像していたのとは異なっていましたか。
幼い頃から想像を重ねてこんな感じではないかと予想していましたが、あらゆる想像を超える素晴らしい体験でした。宇宙へ行った飛行士は皆そうですが、自分自身と周りの人々、そして環境に対する見方がすっかり変わるような深い体験です。
外から見る地球は美しい宝石のようで、それが真っ暗で冷たい宇宙の中で唯一輝いている。生きた生命が一つのものとしてあり、そこには国境もない。われわれ人類すべてにとって、それは無二の在り処だと知らされました。だから大切にしなければならない。そのためには、皆が深く力を合わせなければならない、と。
幸せな感じがしましたか。
感情のオーバーロード(過重)状態でしたね。宇宙ステーションに到着する前の宇宙船のカプセルの中でしたが、窓から地球を目にして空中に浮きながら涙と笑いが止まりませんでした。
地球を作っている海や森などの全てが一緒になって虹色のように混じり合い、そしてその中に両親や学校での生活の思い出など自分の人生の全てが含まれている。まるで幽体離脱体験のようでした。
それ以来、全てのものを異なったレンズを通して見ているように感じます。何を目にしてもあの地球が思い出され、何であれあらゆるものが繋がっているのだと思える。何か問題を解決するにも、地球全体や人類全員のことを考えなくてはならないと感じる。宇宙飛行士には誰でもそんな体験があり、そのことを共有したいと思っているのです。
4 アンサリXプライズ
アミール&アニューシャ・アンサリ夫妻の資金提供を元に、かつてXプライズ財団が運営していた、民間による初の有人弾道宇宙飛行を目ざす賞金レース。2004年10月4日、カリフォルニア州モハーベ空港の上空100kmで宇宙との境界を越えたスケールド・コンポジッツ社の宇宙船「スペースシップワン」が規定条件を満たしたと認定され、賞金1,000万ドルを獲得した。
5 シンギュラリティー・ユニバーシティ
アメリカの民間教育機関。シンギュラリティ(2046年頃に人工知能が人類の知能を超える「技術的特異点」を迎えるとする説)を提唱するGoogleの未来学者レイ・カーツワイル、Xプライズ財団のピーター・ディアマンティスCEOらが発起人となり設立。シリコンバレーの中心であるマウンテンビューのNASA基地内にキャンパスがある。
今、火星への移住が現実味を帯びて語られるようになっていますが、火星に住むようになると、世界は変わるでしょうか。現在の社会をただそのまま移行するようなことになるのでしょうか。
そうはならないで欲しいですね。火星に人類が住むのを可能にするようなテクノロジーは道具に過ぎず、そこでの生活がいいものになるかどうかは人間が為すことによって決まります。地球とは別の場所に移住することには大賛成ですが、火星の前に月へ行くのがいいのではないか。月の上に住める場所を建設し、そこで準備をすべきだと思います。火星はずっと遠いですから。
それでも、宇宙飛行をした経験から、人間は適応性のある生き物だということがよくわかりました。宇宙の無重力状態の下で、寝起きしたり生活したりするにはある程度の調整が必要です。
しかし、私の身体も心も数日後には慣れて、当たり前のように感じられました。地上に帰ってくると、今度は重力が妙なものに感じられます。まるで地中に引き込まれるかのようです。しかし、それもすぐに慣れる。
ですから、火星であれどこであれ、人間はすぐに適応する。いずれ食べ物も変わり、姿も変わっていくのではないでしょうか。地上の人類が何百万年もかけて変化してきたのと同じです。そして、地上の悪いものを送り出しても、それも変わる。たとえ悪いものを送らなくても、新たな悪いものがそこで生まれてくるでしょう。実際に何が起こるかは予想できません。
われわれにできるのは、ただ「いい種」を蒔いておくことだけです。差別を排して、地球の歴史の中で得た「いいこと」だけを植えれば、そこで育つ火星世代がいい方法で受け継いでくれるのでは、と希望することしかできません。
現在、火星移住は地球の人口増加の解決策として語られていますが、もっと文化や社会のコンセプトに議論を移すべきなのでしょうか。
まさにその通りです。地球にある政府システムをそのまま火星に移すべきではありません。火星をそれぞれにルールを持つ国々に分割すべきではない。地球外の惑星に出ていくと言うのならば、互いに協力する以外の方法はありません。
その火星移住の未来と現在との間に、さまざまな宇宙ビジネスが出てくることが予想されます。どんなビジネスに関心がありますか。
時間軸に沿って、異なるビジネスが出てくることでしょう。現在すでに出てきているビジネスは、地上の特定の資源不足を補うとか、エネルギー、鉱物、水などに関連して、宇宙テクノロジーによって地上の災害を防ぐといったような、宇宙をベースにしながら地上のわれわれを助けるタイプで、大変面白いものがあります。
この次の時代には、地球を出ていって他の場所で住むことを可能にするようなビジネスが出てくる。再利用可能なロケットなど、宇宙へのアクセスを安価かつ安全にするようなものです。私の専門はテクノロジーで、インターネットの隆盛を内側から体験しましたが、政府だけが利用するものだったインターネットが一般の人々にも広まっていったことに喩えられます。
突然イノベーションが沸き起こるような時代が、宇宙にも来るはずです。例えば、太陽エネルギーを利用した衛星は素晴らしいアイデアです。現在、インターネットではクラウド化が話題になっていますが、巨大なデータセンターを運営するためには驚くべき量の電力が必要です。それを宇宙に設けたらどうでしょう。
現時点ではビジネスモデルが確立されていないので高くつきますが、いずれ新しい推進システムやロケット技術が出てくれば、データセンターを宇宙に建設することも可能になる。スペースX*6やブルー・オリジン*7の再利用可能なロケットも一手ですが、ロケット以外の方法がきっとあるでしょう。レーザーかもしれません。
宇宙ビジネスは、全体として正しい方向に進んでいると思いますか。
イエスとノーの両方ですね。いろいろな宇宙ビジネスが起業されるのを楽しみに観察していますが、一方でトランプ大統領が「宇宙軍」といった発言をしている。スタートアップやNASA、JAXAなどの活動は正しい方向を目指していると思いますが、宇宙軍は不要です。地球での失敗を繰り返すべきではない。平和以外の宇宙の利用については、大きく懸念しています。
6 スペースX
スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(通称スペースX)は、2002年に起業家のイーロン・マスクが設立したアメリカの企業。ロケット「ファルコン」シリーズや宇宙船「ドラゴン」シリーズの独自開発と打ち上げを行っている。2018年9月18日、スタートトゥデイの前澤友作代表取締役社長と「ビッグ・ファルコン・ロケット(BFR)」を利用した月周回旅行の契約締結を発表した。
7 ブルー・オリジン
Amazon.comの共同創設者・CEOのジェフ・ベゾスが2000年に設立したアメリカの企業。2015年にサブオービタル(弾道飛行)用有人宇宙船「ニューシェパード」の初飛行と垂直離着陸に成功。サブオービタル機による宇宙旅行の実現を目指している。
月探査レースの「グーグル・ルナーXプライズ」を支援するなど、Xプライズは最先端の技術を確立させるためのサポートを行なっています。現在Xプライズ財団のディレクターを務められていますが、先端技術の新しいエコシステムの中で、これからのXプライズの役割はどのように捉えていますか。
Xプライズは、宇宙ファンや宇宙に行きたい人々が集まって設立されました。ですから、今後も宇宙には注目し続けていきます。一方、宇宙以外の分野にも目を向け始めています。
と言うのは、この手のプライズのために競争することは大きな問題を解決するために必要なイノベーションやクリエーションのパワーを解き放つからです。現在は医療、エネルギー、教育といった分野でもXプライズを設けて成果を上げています。
「ANAアバターXプライズ」*8もその一つで、遠隔地に自分の分身(アバター)を存在させるテクノロジーのレースです。危険な原子炉へ人間の代わりに入って行ったり、遠隔地の病人を助けたりできる。あるいは、身体障害を持つ人に代わってエベレスト登山をしたりする。AI、ロボティクス、ナノテクノロジー、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などのあらゆるテクノロジーが統合されるでしょう。
Xプライズにそうした新たなレースを設ける際の基準は何ですか。
世界の何十億もの人々にインパクトを与える重要なテクノロジーでありながら、市場に任せていては進展しない、というものに照準を合わせています。
必要であることが分かっているけれども、壁にぶち当たったとか、誰も注目していないといったもの。重要だが、未来的すぎてビジネス面では採算が取れない、あるいは政府にとっては重要でないので補助金が出ないというテクノロジーもあるでしょう。ただし、受賞するためにはアイデアだけではなく、現実的に機能することの証明が求められます。
ところで、ごく普通の一般人であっても自然や科学に関心を持つことは大切だと思いますか。
それは、最初に申し上げた好奇心と想像力の話に行き着きます。自分の周りを見回すと、何と多くの美しいものに囲まれていることか。そして、「なぜこれは青い色をしているのだろう」、「なぜこの鳥の羽はこのように動くのだろう」と問いかけることを自分に許して欲しい。
今なら、インターネットで検索をすればユーチューブの数分のビデオで多くを学べるはずです。人間は、生まれた時と同じ知恵だけを持って死んでいくのではありません。人類は学び続ける種です。そして、学ぶことができれば、身の回りにある世界にもっと感謝できるようになるはずなのです。
8 ANAアバターXプライズ
2018年からの4年間、ANAホールディングスをスポンサーとし、Xプライズ財団によって運営されているコンペティション。参加チームは遠隔で操作可能で、視覚・聴覚・触覚などで周りの環境や人々を感じ、応対し、行動できる多目的な「アバターロボット」の開発が求められる。賞金総額は1,000万ドル。
https://ana-avatar.com
シリコンバレー在住のフリーランス編集者・ジャーナリスト。上智大学外国学部ドイツ語学科卒業。テクノロジー、ビジネス、政治、国際関係や、デザイン、建築に関する記事を幅広く執筆する。著書に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?』『行動主義:レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家:伊東豊雄観察記』など。訳書に『人工知能は敵か見方か』がある。
NATURE & SCIENCE 編集長。コンピュータ誌、文芸誌、デザイン誌、カルチャー誌などを手がけてきた。「少年時代を過ごした北海道の情景、20代に日本の離島を旅して得た感覚。そんな素朴な経験をこのサイトに盛り込みたいです」