(最終回)科学ファンタジーの名作『風の谷のナウシカ』は、現代に数々の問いを投げかけます。人間とは。自然とは。これからの私たちは、どう生きれば良いか。コロナ禍で立ち止まり、社会をリセットせざるを得なかった2020年を振り返りながら、じっくりお読みください。
(全3回)中編では、まず『風の谷のナウシカ』の創作論が展開します。はたして、宮崎 駿監督は作中のどの人物に自身を重ねているのでしょう? また、物語が進むにつれ、中心人物として描く層が変化していった理由とは?
(全3回)長年にわたり、その想像力が読み継がれてきた名作『風の谷のナウシカ』を題材として、コロナ禍が訪れる前に収録した座談会。その対話には、今日の状況から未来を見通すための視座が示されていました。
【科学のフォークロア④】民俗学者で作家の畑中章宏さんが、先端科学や自然現象を読み解く連載。今回は「獣害」。なかでもクマの被害は人の命にかかわる重大なものです。お互いのあいだの「境界」を理解するためにはどうしたらよいのか。過去の書物、人の行い、テクノロジーの可能性などから読み解きます。
10月28日は上野動物園の提唱する「パンダの日」。これは1972年10月28日に日本で最初のジャイアントパンダ「ランラン」と「カンカン」が来園したことから制定されたものです。今日はジャイアントパンダの秘密に迫ってみましょう。
【10月・神無月】1年間にわたって、鎌倉の自然と原風景をご紹介してきた本連載も、今月で最終回。鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの村田江里子さんがご案内します。秋には湿地にかわいいお花畑が広がる、人々の想いが守った鎌倉広町緑地をご紹介しましょう。
ひんやりと空気が澄んだ秋から初冬にかけては、自然の中をそぞろ歩きをしたくなる季節。静かな川べりなどを歩いていると、色も模様もさまざまな、ころころ転がる小石の存在が目にとまります。
飛べない鳥、といったらどんな鳥を思い浮かべるでしょう。ペンギンやダチョウでしょうか。実は、日本にも飛べない鳥が暮らしているのを知っていますか。その名はヤンバルクイナ。沖縄県北部に広がる、やんばる(山原)の森だけに生きる固有種です。日本で唯一の不思議な飛べない鳥、ヤンバルクイナを紹介します。
地球上にいると考えられている生物は、およそ3,000万種。しかし今、1日に100種の生物が絶滅しているとも言われています。その1つの場となっているのが「水田」。私たちの食生活にも身近な水田を例に、人と自然と、そして生きものたちのことを考えてみる機会になればと思います。
世界有数の巨大都市、東京。その水を守る東京都の取り組みの1つに「多摩川水源森林隊」と呼ばれる活動がある。管理の遅れた民有林を再生させていく取り組みだが、なんと一般の人が森林ボランティアとなって、管理作業をしているという。活動の現場を訪ねた。
日本を代表する名だたる橋を手がけてきた、橋梁メーカーのエム・エム ブリッジ。近年、橋をつくるこの会社の技術が、ユニークなサンゴ増殖の研究につながって注目を集めています。橋をつくる会社が、どのようにしてサンゴを救う技術を生み出したのでしょうか。
東京・井の頭公園で2014年から始まった「かいぼり」は、池の水をいったん全部抜いて生態系を回復させる取り組み。一時は絶滅が危惧されていた水草が蘇り、池の景観が大きく変わったことで話題になりました。いったい、どのようにおこなわれているのでしょうか。
2015年、国連本部で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)。地球環境や人類社会が迎える危機から脱するため、産業や社会のあり方を変えようという内容のさわりを、わかりやすくビジュアルの力でSDGsの啓蒙に取り組む水野雅弘さんに聞きました。
【後編】ALE代表の岡島礼奈さんによる、ソニーCSLで協生農法を研究する舩橋真俊さんへのインタビュー。テーマは引き続き火星への移住、思考実験としての惑星改造(テラフォーミング)です。壊れゆく地球を救うための農業が、惑星移住にどう役立つのでしょうか。
【前編】「人工流れ星」プロジェクトの実現を目指すALE代表の岡島礼奈さんが、各分野の識者に尋ねて未来の青写真を描くシリーズ。第1回はソニーコンピュータサイエンス研究所で協生農法を研究する舩橋真俊さんのもとへ。
地球という惑星の生命システムを読み解けば、地球規模の問題を解決する糸口が見つかると言う稲垣史生さん。人類未到のマントルへの掘削調査や、そこから得られる知見を地球外の天体の研究に生かす構想などを後編インタビューで伺いました。
近年、地球深部で「生命体の森」と呼べるほど、おびただしい数の微生物の存在が明らかになりました。数々の掘削調査プロジェクトを主導したJAMSTEC(海洋研究開発機構)の稲垣史生さんに伺います。
創業から120年以上を誇る東洋インキグループで、インキの基本原理から環境対応技術を活かした最新の展開までを伺いました。
長きにわたり広告・ファッション写真の第一線で活躍するフォトグラファー、半田 也寸志。近年は世界各地の野生動物と自然環境に関心を寄せている。アフリカ、北極、南極、日本。レンズを通して半田がその目で見てきたものとは何か。
イラン出身のアメリカ人起業家として成功を収めたアニューシャ・アンサリさんは、2006年に民間人女性として初めて宇宙を旅したことで知られます。一方で自身の名を冠した宇宙開発への賞金レース「アンサリXプライズ」を皮切りに、数々の宇宙ビジネスを支える役割を果たしています。火星移住計画への意見、新たなテクノロジーと向き合う姿勢など、彼女が夢見る「私たちと宇宙の関係」についてロングインタビューに成功しました。
大気汚染の解決策で注目を集めたオランダのダーン・ローズガールデは今、宇宙空間を漂うおびただしい数の人工廃棄物に関心を向けている。研究者ではない畑違いのクリエイターがESA(欧州宇宙機関)やNASA(アメリカ航空宇宙局)とも連携してどんなアプローチを構想しているのか。専門分野の外から宇宙へ向ける彼のまなざしを知るために独自インタビューを行った。