a
アマナとひらく「自然・科学」のトビラ
Series

連載

花と自然の鎌倉さんぽ「12月 師走」

鎌倉の奥座敷で、
静かな紅葉狩り

花と自然の鎌倉さんぽ
「12月・師走」編

写真・文/村田 江里子

紅葉シーズンを迎えた鎌倉。華やかな観光地もいいけれど、心にしみるような静かで情緒あふれる紅葉や、しみじみと味わい深く色づく谷戸の草木に出会うのもいいものです。鎌倉宮から瑞泉寺へ。路地を抜けて鎌倉の奥座敷を歩いてみませんか? 鎌倉フラワー&ネイチャーガイド、村田江里子さんがご案内します。

温暖な鎌倉では、紅葉の時期は遅めで12月第1~2週がピーク。自然の山には常緑樹が多く茂っていて、実は紅葉する木はまばらに見られる程度です。そのため鎌倉で紅葉狩りというと、基本的には社寺に植えられたモミジやイチョウをたずねて歩くことになります。まずお賽銭をあげてお参りをしましょう。

今回は、鎌倉宮(かまくらぐう)から、永福寺(ようふくじ)跡を経て、瑞泉寺(ずいせんじ)へ。モミジの紅葉を鑑賞しながら、谷戸(やと)の斜面で色づく木の葉などに出会う、静かな紅葉狩りコースをご案内します。モミジが美しく色づくおすすめの時期は、12月第2週ごろです。


鎌倉宮、モミジが鮮やかに彩る神苑

まずは鎌倉駅前からバスに乗り、「大塔宮(だいとうのみや)」バス停で降りましょう。降り立って鎌倉宮の鳥居のほうを望めば、斜面で赤く色づくモミジが迎えてくれることでしょう。

大塔宮鎌倉宮。日当たりのいい入口のあたりでモミジの紅葉が迎えてくれます(12月第1週撮影)

大塔宮鎌倉宮。日当たりのいい入口のあたりでモミジの紅葉が迎えてくれます(12月第1週撮影)

鎌倉宮の鳥居をくぐってお参りを。鎌倉宮は、大塔宮護良親王(おおとうのみやもりながしんのう)を祭神とし、明治天皇が創建した神社です。鎌倉幕府の打倒に貢献した護良親王は、後に政争により幽閉され、28歳の若さで、この地で最期を遂げられました。

境内にある護良親王が幽閉された土牢はいつも湿りがちで……入口の岩壁には、やぐらや切通(きりどおし)でよく見られるケイワタバコやシダの葉が、しとやかに垂れ下がっています。

護良親王が幽閉されたと伝わる土牢

護良親王が幽閉されたと伝わる土牢


土牢の先には、クスノキの森が。落ちている葉をもんで匂いをかいでみると、スッとする香りがします。クスノキは、クスノキ科ニッケイ属の常緑高木。防虫剤や薬などに使われる「樟脳(しょうのう)」は、クスノキの枝葉を蒸留してつくられます。

境内に茂るクスノキ。冬でも青々とした常緑の森

境内に茂るクスノキ。冬でも青々とした常緑の森

すがすがしい木のたたずまいや葉の香りに、心も清められていきそう。鎌倉では鶴岡八幡宮の流鏑馬馬場(やぶさめばば)にも植えられており、大町の八雲神社ではご神木とされています。

クスノキの葉。スッとする香りに元気がいただけそうな、天然のアロマ効果も

クスノキの葉。スッとする香りに元気がいただけそうな、天然のアロマ効果も

鎌倉宮の宝物殿を拝観して外に出ると、社務所の脇を彩るモミジ。12月初めごろなら、赤から黄色に美しくグラデーションを描く紅葉が見られるかもしれません。

社務所の前のモミジ。樹齢150年とも言われる木の見事な紅葉(12月第1週撮影)

社務所の前のモミジ。樹齢150年とも言われる木の見事な紅葉(12月第1週撮影)


路地で出会う古民家ホテル

鎌倉宮の東側から境内を出て、瑞泉寺方面へ。普通ならすぐに左折して進むのが一般的ですが、ここではちょっと路地歩き。まっすぐ進んで、川を越え左折……静かな小道を歩きましょう。右手に、趣ある黒い板塀が見えてきます。

昔ながらのまちの素顔が垣間見える、静かな趣ある路地

昔ながらのまちの素顔が垣間見える、静かな趣ある路地

こちらは「鎌倉古今(ここん)」というホテル。築160年の古民家を活かし、イタリアンも楽しめる上質な空間……土地に伝わる建築のよさを活かしつつ、最高によいものを提供したいという想いを感じる、レストランを併設した1日2組限定のプレミアムな宿泊施設です。

江戸時代の建物・土地に伝わる宝物を今に活かす、歴史の趣を味わえる古民家ホテル

江戸時代の建物・土地に伝わる宝物を今に活かす、歴史の趣を味わえる古民家ホテル

鎌倉のあちこちで広がってきた、古民家再生の取り組み。建物を大切に使うことで、古来のまちの表情・景観を守りつつ、資材の大量消費・大量廃棄も抑えられ、廃棄建材の燃焼によるCO2の削減、ひいては持続可能な社会のあり方にもつながっていくように思います。

古い建物は断熱性が課題となりがちですが、ここでは母屋と蔵を二重天井にして間に断熱材を設置し、床下にも断熱材を敷き詰めたほか、木のサッシをはじめ、すき間風が入るところもしっかりとふさいで、快適な空間を創出しているといいます。

メゾネットスイートが2室。立派な梁(はり)が印象的なベッドルーム

メゾネットスイートが2室。立派な梁(はり)が印象的なベッドルーム

このようなご努力で、歴史ある景観を保ちながら、人も居心地よく、環境にもやさしい古民家活用ができるのだと知り、鎌倉らしい持続可能なまちづくりへの、新たな可能性を感じました。

SDGs未来都市*1 に選定された鎌倉。歴史のまち・鎌倉らしく、古きよきものを大切にすることで地球環境にも貢献する。そんな視点もすてきなのでは……と、まぶしく応援したくなってしまう、古民家再生の取り組みです。

*1 SDGs未来都市

内閣府地方創生推進事務局が推進する都市構想の1つ。鎌倉市は2018年7月に「持続可能な都市経営『SDGs未来都市かまくら』の創造』の提案でモデル事業に選定された。


谷戸の自然とふれあう小道

まっすぐ奥まで進むと、先ほど訪れた鎌倉宮の祭神である、護良親王の墓があります。深い森に包まれ、上へと続く階段。皇族のお墓がある玉垣の奥は、宮内庁が管轄する土地となっています。

深い森に包まれた護良親王墓

深い森に包まれた護良親王墓

左に曲がっていきましょう。道の脇の斜面には緑が残り、谷戸の自然とふれあいながら歩くことができます。鎌倉の森で出会える、そこはかとない自然の紅葉を楽しんで。


赤く色づくハゼの葉。鎌倉の山で鮮やかに赤く色づく葉の木を見つけたら、たいていこのハゼノキです。

鎌倉の山で、鮮やかに赤く色づいたハゼの葉

鎌倉の山で、鮮やかに赤く色づいたハゼの葉

羽状複葉(うじょうふくよう)と言って、鳥の羽のような形で葉がつくのが特徴。ハゼの実から絞られるハゼロウ(木蝋)は、和ろうそくの原料になるんですよ。ウルシの仲間で、葉を触るとかぶれることもあるので、気をつけてくださいね。

黄色く色づくイヌビワの葉は、洋ナシのような形をしています。鎌倉の山ではよく会える木。その実は小さなイチジクのような形をしていて、黒く熟すると甘いイチジクのような味がするんです。

黄色く色づくイヌビワの葉。鎌倉の山で多く見られる、黄葉(こうよう)する樹木

黄色く色づくイヌビワの葉。鎌倉の山で多く見られる、黄葉(こうよう)する樹木

道を抜けたら、モミジが彩る二階堂川を眺めて……二階堂の地を流れる二階堂川は、鎌倉駅の近くを経て由比ヶ浜(ゆいがはま)に注ぐ、滑川(なめりがわ)の支流の1つです。

二階堂川を彩るモミジの紅葉

二階堂川を彩るモミジの紅葉

さらに先へ進むと、正面に永福寺跡があります。


つわものどもが夢の跡

広々とした谷戸あいに、のびやかにたたずむ池。ここにはかつて、永福寺(ようふくじ)という壮麗な寺院がありました。源 頼朝は、奥州征伐の際、藤原氏の建てた中尊寺などを見て感心し、源 義経をはじめ戦死した武将の魂を鎮めるため、この地に永福寺を建てました。

永福寺跡には、歴代の将軍が和歌や蹴鞠を楽しんだ壮麗な寺院があったという

永福寺跡には、歴代の将軍が和歌や蹴鞠を楽しんだ壮麗な寺院があったという

鎌倉時代の将軍ら、室町時代の鎌倉公方なども訪れて祈りを捧げ、和歌や花見、蹴鞠(けまり)を楽しんだと言います。永福寺の二階建てのお堂が、「二階堂」の地名の元となりました。しかし、応永12年(1405年)、永福寺で火の手が上がり、焼失してしまいました。現在は国史跡に指定され、鎌倉市によって浄土式の庭園が復元されています。

永福寺跡入口の紅葉(12月第3週撮影)

永福寺跡入口の紅葉(12月第3週撮影)

谷戸の山並みに包まれた荘厳なお堂……いにしえの風景を思い浮かべながら、ベンチに座って一休みするのもいいですね。


永福寺跡を出たら、瑞泉寺方面に向かって登っていきましょう。

谷戸の斜面を見上げれば、赤いカラスウリの実がなっているかもしれません。カラスウリの実の中に入っている種は、打ち出の小づちの形をしているのをご存知ですか? お財布に入れると、お金が貯まるとも言われているんですよ。

打ち出の小づちの形のカラスウリの種。お財布に入れると金運アップ!?

打ち出の小づちの形のカラスウリの種。お財布に入れると金運アップ!?


瑞泉寺、自然と一体の境地をめざす禅の庭


道を登っていくと、やがて奥座敷・瑞泉寺に到着します。瑞泉寺のあたりは、紅葉谷(もみじがやつ)とも言われるところ。昔から紅葉の美しい場所だったので、錦屏山(きんぺいざん)という山号が付けられたとされています。谷戸あいで紅葉は遅く、12月第2~3週すぎまで紅葉が見られます。

石段を登っていきましょう。途中で道は二手に分かれ、歴史の風合いを感じる、すり減ったかまくら石の石段を歩くこともできます。

緑に包まれた石段を登って(12月第3週撮影)

緑に包まれた石段を登って(12月第3週撮影)

石段を上りきって、本堂の前へ。12月に入ると、色づくモミジが迎えてくれます。

落ち着いた趣の瑞泉寺の紅葉(12月第2週撮影)

落ち着いた趣の瑞泉寺の紅葉(12月第2週撮影)

瑞泉寺の開山は、夢窓国師(疎石)。瑞泉寺は鎌倉公方(くぼう)代々の菩提寺として栄え、鎌倉五山に次ぐ関東十刹(じっさつ)に名を連ねた格式あるお寺でした。

12月ごろからは早くもスイセンが、足元で清楚な花を咲かせているかもしれません。本堂前には、牧野富太郎博士*2 が、この木をもとに「黄梅(オウバイ)」と命名したというウメの古木があり、市の天然記念物になっています。

瑞泉寺の山号は錦屏山。お寺を囲む紅葉が、錦の屏風のように美しいことから名づけられたそう(12月第1週撮影)

瑞泉寺の山号は錦屏山。お寺を囲む紅葉が、錦の屏風のように美しいことから名づけられたそう(12月第1週撮影)

*2 牧野富太郎(1862-1957)

高知県生まれの植物学者。博士(理学)。日本の植物分類学の父とも呼ばれる近代植物分類学の権威。日本初の命名植物となった「ヤマトグサ」を始め、新種・新変種2500種以上を命名、自らも600種あまりの新種を発見した。代表的な著書は、現在も改訂を重ねて読み継がれる『牧野日本植物図鑑』(1940年刊)。生涯にわたり50万点にのぼる標本や観察記録を残した。高知県立牧野植物園練馬区立牧野記念庭園 などで足跡をたどることができる。

 


ご本堂にお参りしたら、奥の庭園へ……自然の岩盤をうがってつくられた池が広がっています。夢窓国師による禅の心が活きた庭で、国の史跡に指定されています。自然と一体となる境地を目指すという禅宗。洞窟の1つ「天女洞」は別名、水月観音場といい、夢窓国師はここで坐禅を組み、水に映る月を眺めたと言われています。

夢窓国師の禅の心が活きた庭

夢窓国師の禅の心が活きた庭

夢窓国師は著書『夢中問答』で、白楽天の「水はほんとうにそのかたちが清らかだから、わが師とするのだ」という言葉を引用し、求道者が山水を愛するのは、泉石草木の四季折節に移り変わる景色を心の工夫とするためだ、と述べています。自然と寺院が溶け合うように調和したこの庭園に、国師の心は見えるでしょうか。

池ではカルガモがのんびりくつろいでいたり、「キュルルル……」とアカガエルの鳴く声が響いてくることも。アカガエルは、オタマジャクシのときには水辺にすみ、カエルになると森や草地に移動するカエル。森と水辺の自然がセットとなって、それらがなだらかなつながりで残っている場所にすみ、自然の豊かさを表す指標生物ともなっています。

瑞泉寺の池でアカガエルを狙うアオサギ。人が立ち入らない、自然のままの庭園は野生の生きものたちのサンクチュアリ(聖域)に

瑞泉寺の池でアカガエルを狙うアオサギ。人が立ち入らない、自然のままの庭園は野生の生きものたちのサンクチュアリ(聖域)に

ウメを眺めに瑞泉寺を訪れた2月ごろ、繁殖期に集まってきたアカガエルたちをアオサギが次々と捕食する……そんな命のドラマと出会ったこともあります。高みから、タカの仲間が見下ろしていたことも。

豊かな自然生態系がかたちづくられた、貴重な自然が活きる庭。自然と一体となる境地を目指す禅の心……夢窓国師の想いは、今を生きる野生の生きものたちにも伝わっているのかもしれません。


境内をめぐって。鐘楼のそばにある、奥まった小高い丘の上を覗いてみると、お袈裟を着た動物の石像が。これは「むじな塚」と呼ばれ、次のような伝説が伝わっています。

むじな塚。昔は鎌倉でも、普通にむじな(アナグマ)が見られたそう

むじな塚。昔は鎌倉でも、普通にむじな(アナグマ)が見られたそう

昔、瑞泉寺の下のお寺におじいさんがいました。ときおり、瑞泉寺の留守番のおじいさんとおばあさんの家を訪れては、ご馳走になっていました。ある晩、あたたかい囲炉裏の火にあたり、下のお寺のおじいさんはつい居眠り……すると、なんとそれはむじなの姿だったではありませんか。人に化けては、夜な夜なご馳走を食べにきていたのです。それを知ったおじいさんは、火箸でつついて、むじなを殺してしまいました。しかし、やはりそれではかわいそうなので、塚をつくって葬ったのが、このむじな塚と言われています。

むじなとは、アナグマのこと。今ではもう鎌倉で見られませんが、昔は普通にすんでいたのだそうです。人と動物たち、それを包む自然がもっと身近にあったころ……お袈裟を着て、すました顔で座っているむじなの姿は、そんないにしえの風景をほうふつとさせてくれます。

緑に包まれた道を下って。石段を下る途中、道の傍らではアオキが赤い実をつけているかもしれません。

つややかな赤い実をつけるアオキの実。鎌倉の山で多く見られる常緑樹

つややかな赤い実をつけるアオキの実。鎌倉の山で多く見られる常緑樹

冬でも青々と葉を茂らせる常緑樹であることから、「アオキ」の名がつきました。地元ではその実の色や形から「ダルマノキ」とも呼ばれ、「昔はこの実を弾にして詰めた竹鉄砲で遊んだな」と、懐かしそうな笑顔で語る方にお会いしたこともあります。

道を下り、大塔宮バス停へ戻っていきましょう。時間が合えば、12月の第2~3週ごろなら1時間に1回、お寺の方が境内をご案内くださる覚園寺(かくおんじ)にも足を延ばしてみては。歴史の風格漂うお堂を彩る、荘厳な紅葉に出会えることでしょう。

1年の 締めくくりの12月。美しい紅葉と深い緑に抱かれて、ふと自分の越し方、行く末を俯瞰できるような、静かな時が鎌倉の奥座敷には流れています。


今回のさんぽ道

今回のさんぽ道

鎌倉宮(かまくらぐう)
所在地:神奈川県鎌倉市二階堂154
アクセス:JR横須賀線「鎌倉」駅から京急バス「大塔宮(だいとうのみや)」行きに乗車、大塔宮バス停下車すぐ
拝観時間:9:30~16:30 ※入場は30分前まで
拝観料:300円
TEL:0467-22-0318
http://www.kamakuraguu.jp
 
鎌倉古今(ここん)
所在地:神奈川県鎌倉市二階堂837
アクセス:JR横須賀線「鎌倉」駅から京急バス「大塔宮」行きに乗車、大塔宮バス停下車徒歩2分
TEL:0467-81-4435
https://www.kamakura-cocon.jp
 
瑞泉寺(ずいせんじ)
所在地:神奈川県鎌倉市二階堂710
アクセス:JR横須賀線「鎌倉」駅から京急バス「大塔宮」行きに乗車、大塔宮バス停下車徒歩15分
拝観時間:9:00~16:30(10月~3月)/9:00~17:00(4月〜9月)※入山は30分前まで
拝観料:300円
TEL:0467-22-1191
http://www.kamakura-zuisenji.or.jp


Profile
Writer
村田 江里子 Eriko Murata

鎌倉フラワー&ネイチャーガイド。鎌倉の自然と遊び育つ。日本生態系協会職員・鎌倉市広報課編集嘱託員を経てフリー。環境省環境カウンセラー・森林インストラクター。鎌倉市環境審議会委員。著書に『花をたずねて鎌倉歩き』(学習研究社)がある。「人は自然に生かされている生きものの一員。「楽しい」「好き」「大切にしたい」の想いをはぐくむことで、自然あふれるすてきなまちを未来に引き継ぐいしづえとしたい」と、鎌倉の花や自然、歴史を楽しむ講座「花をたずねて鎌倉歩き」を主宰し13年を迎える。「紅葉シーズン、にぎやかな観光地もいいけれど……心にしみるような、静かな情緒あふれる紅葉や、しみじみと味わい深く色づく、谷戸の草木に出会うのもいいものです。有終の美を飾る紅葉たちに、『私もいい人生を送りたいな』と気づきをいただく、晩秋のさんぽ道です」
https://ameblo.jp/ecohanablog

`
Page top