人々の想いが守った
古都の原風景
花と自然の鎌倉さんぽ
「10月・神無月」編
花と自然の鎌倉さんぽ
「10月・神無月」編
2019年11月から1年間にわたって、鎌倉の自然と原風景をご紹介してきた本連載も、今月で最終回。秋には湿地にかわいいお花畑が広がる、人々の想いが守った鎌倉広町緑地をご紹介しましょう。鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの村田江里子さんがご案内します。
※お出かけを計画される際には、新型コロナウイルスの感染拡大の防止に十分注意をするようにしてください。(編集部)
のびやかに谷戸が広がる、鎌倉広町緑地へ……まずは湘南モノレール西鎌倉駅から、歩いていきましょう。
神戸川(ごうどがわ)を見下ろすと……魚が泳ぐ姿が、見えるかもしれません。鎌倉では、市内で源流から河口まで見られる小河川が多く、海と川とを行き来するヨシノボリというハゼの仲間や、モクズガニという手の平大のカニも見られるんですよ。アユが川底の石についたコケをはむすがたも見られます。
かつて鎌倉の川はもっと汚れていた時期もあったのですが、下水道が普及して水質が良くなり、清流にすむアユも見られるようになりました。鎌倉の川に、こうして豊かな自然が、蘇ってきています。
鎌倉の清流に戻ったアユをご紹介したのは……
【5月・皐月】新緑の空想旅行へ。アユやトンボの命躍る
ファミリーレストランの角を左に曲がって……緑を眺めながら、細いわき道へ入っていきます。
二又川にかかる、五郎丸橋を渡って。このあたりは、かつて源 頼朝の家来・御所五郎丸の館があったところと言われます。この二又川の流れは、やがて先ほどの神戸川と合流し、江ノ電「腰越」駅そばから相模湾・海へと注いでいきます。
広町の森を水源として川を下り、腰越の海へと流れ出る水。腰越で長く漁を続けてこられた漁師さんが、「森の栄養がたっぷり溶け込んだ水が、海の魚を育てるんだ」とおっしゃっていたのを思い出します。
タブの木が悠々と立つ道を、道なりにゆるやかにカーブして……まっすぐ進むと、緑が目の前に見えてきます。ここはもう、広町の森の一角。虫の音などを聞きながら奥へ進むと……やがて、鎌倉広町緑地の入口に着きます。
森入口を入れば、目の前に広がる、のびやかな谷戸(やと)の景色。鎌倉の里山らしい、原風景ともいえる景色に出会えます。
ここは、鎌倉の谷戸の自然が一体的に保全された貴重な緑地です。30年来の開発計画がありましたが、多くの方の想いとご努力で守られ、今は公園として保全されています。
まずは管理事務所を訪れてみましょう。管理事務所では、散策路マップ、季刊の「ひろまちだより」、毎月発行される「鎌倉広町の花便り」が手に入ります。
管理事務所の入口前には、広町の森で見られる季節の野の花が植えられています。ここで、季節にあわせて咲く野草の予習をしていくのもおすすめですよ。可憐な青いベルのようなツリガネニンジンや淡い紫の野菊の仲間・ヨメナ、かわいらしい白い花を咲かせるゲンノショウコ、よく見ると小さなサクラのような湿地に咲くシロバナサクラタデなど……。
さあ、まっすぐ、御所谷(ごしょがや)の散策へ。ソーセージのようなガマの穂がなびく湿地を眺めながら進むと……のどかな田んぼの風景が。秋なら、稲穂が頭を垂れ、子どもたちがつくったかかしが立っていたり、刈られた稲が「はさがけ」され干されている風景が見られるかもしれません。
ここでは、市民ボランティアの皆さんが、昔ながらの方法で、田んぼを耕作しています。春には水辺にカエルの声が響き、6月ごろのしっとり湿ったあたたかな夜には、ホタルもたくさん見られます。
こうした水辺の動植物は、昔は、どこにでも普通に見られたものでした。鎌倉のまちの三方を囲む山並みに、ひだのように刻まれた谷間一体の空間「谷戸」。丘陵に降った雨は土にしみこんで流れ下り、やがて谷あいから「しぼり水」としてしみ出して、谷戸底に、湿地や小川などの水辺をつくります。
人々はその水辺で、田んぼなどを耕作してきました。そこにはゲンジボタルやヘイケボタル、ヤマアカガエルなど、水辺の生きものが適応してきました。
しかし次第に都市化が進むにつれ、斜面より建物などを建築しやすい、谷戸の底にある平地から、開発が進んでいきました。そしてちょうどその平地にあった谷戸底の水辺の環境が開発され、水辺の生きものの多くが、すみかを失っていったのです。こうして、かつてはどこにでも当たり前のように見られた、ホタルなどの水辺の生きものたちも、今では貴重な存在になってしまっています。
そうした中、この鎌倉広町緑地は、谷戸の自然環境が一体的に保全された、貴重なところとなっています。
たとえ緑地が残っていても……かつては田んぼだったところも、人が耕作を放棄してしまうと、やがて土は固まり、乾燥化が進んで、古来のような水辺環境は失われていきます。人が自然の恵みをいただいて稲を育て、田んぼを耕作することでその水辺環境を守り育てていく……何百年と続いてきた、人の営み・人と自然が共生するあたたかな関係が、地域の水辺の生きものたち・水辺の自然生態系を、今に伝えてきたのです。
鎌倉の谷戸の自然をご紹介したのは……
【9月・長月】田んぼと湿地の花畑がいざなう、秋の里山
カマで稲穂をザクザク刈って、チームプレーではさがけしていく、地域のボランティアの皆さんの、いきいきとした姿。目を細めてずっしり実った稲穂を眺めては汗を流す皆さんのお力が、この地に古来伝わってきた水辺の生きものたちの命と遺伝子を、未来へとつないでいきます。
SDGs未来都市にも選ばれている鎌倉。持続可能な未来のために、地球の生物多様性を守るあり方は、こうしたボランティアの皆さん一人一人のお力からも、はぐくまれていきます。
田んぼのそばの斜面では、秋の野の花が咲いているかもしれません。かつて農道の脇などの斜面では、農作業をする人々が、定期的に草刈りをしていました。今もボランティアの皆さんが草刈りをすることで維持されている斜面の環境には、可憐な秋の野草が花を咲かせます。
かわいらしい青いベルのようなツリガネニンジン、葉をもむとハッカの香りがする、ヤマハッカの紫色の花、美しい紫色のナンテンハギ。足元には、やさしい薄紫の野菊の仲間・ヨメナも花開いているかもしれません。
谷戸には、斜面林から草地、水辺までさまざまな環境があり、限られた面積の中でも、多様な動植物が見られるのが特徴。そうした豊かな里地里山の環境が残るからこそ、バッタなどを食べる、生態系ピラミッドの上位に立つ猛禽類のモズなどもすんでいます。
リーリー……湿地で静かに鳴く秋の虫、クサヒバリや、チンチンチン……と、かそけき声を奏でるカネタタキの声を聴きながら、道を進んでいきましょう。
やがて、大きなエノキの木が見えてきます。「日立の樹」の歌をほうふつとさせる、悠々と立つ大樹。
木の陰に入れば、木の枝が私たちのそばに差し伸べられているように伸びて……子どもたちの木登りにも大人気の木なんですよ。
木の下のベンチに座って、一休み……大樹のすがすがしい、悠々とした緑のエネルギーが、体に満ちてくるようです。
ここでいったん御所谷入口に引き返してもよいし、さらに御所谷の奥へ進んで、小さな池のほとりに出るのもいいかもしれません。
ここは例年、アズマヒキガエルが産卵し、春にはオタマジャクシが泳ぐ池。何気ないこの水辺環境も、水辺の自然生態系を守るボランティアの方のエコアップ作業で維持されています。
ここから山道が上に伸びています。尾根を一周して、石切場や稚児桜を眺め、竹ヶ谷方面に出られる、40分~50分ほどのコース。
ただし10月ごろはハチの活動が活発なので、池のところで御所谷入口へ引き返して開けた平地を散策した方がよいかもしれません。
ハチの活動が盛んでない季節なら、5分ほど急な山道を登りましょう。左手に見えるのが、岩壁が直線状に切り落とされた、石切り場跡。かつてここから石を切り出して、石材として用いたようです。
石切り場跡を経て尾根へ出たら右手に曲がり、道標に沿って進んで、大桜へ。太い幹が何本も、うねるように幹をくねらせています。
これは、江の島ともゆかりの深い、五頭龍の伝説にちなむサクラともいわれます。かつて、深沢の湖にすんでいた5つの頭をもつ龍が、津村の長者の子ども16人を食らい、村人は丘の上に咲いたサクラを、塚になぞらえたと伝えられています。
この龍は、やがて海の上に江の島とともに現れた弁才天に恋をしますが、「あなたのような悪い龍とは結婚できません」と断られて改心し、それからは、台風を吹き返したり津波を押し戻したりして、人々に尽くしたそう。
しかしそのたびに龍は衰え、やがて「私は力尽きました。これからは山となって皆さんをお守りしたいと思います」と言うと横たわり、その体は山となったと伝わります。
五頭龍と江の島弁才天の伝説をご紹介したのは……
【8月・葉月】空想でめぐる江の島、ダイナミックな自然へ
その龍の口のあたりにあったという龍口明神社の秋祭りには、今でも広町の森の一角の田んぼでとれた稲穂が奉納され、お神輿の鳳凰の口にくわえられるんですよ。
もしかすると、この森が30年来の開発計画から奇跡のように守られたのも、龍神さまのご加護かもしれませんね。
今や貴重となっている里地里山の自然生態系や生きものたちを守る心をはぐくむためには、まずその楽しさ・素晴らしさを知ること、味わうことから。人が少ないオープンエアの野外で「密」を避けながら……子どもはもちろん、大人の私たちも楽しみながら地域の自然とふれあい、すこやかさや安らぎ、心のよりどころをいただくことはできるはず。
そうした体験を通じて、かけがえのない宝物をくれた母なる自然に、何か自分もお返ししたい。また、そう思う仲間も増えていったら……と願わずにいられません。
ここから、地図や道標に従って外周コースを歩いて、竹ヶ谷に降りるのもいいですね。ここでは先ほどの池のほとりから引き返して、谷戸底の平地を歩き、御所谷の入口にいったん戻った場合のコースをご案内しましょう。
森入口に戻ったら、今度はまっすぐ南へ……竹ヶ谷方面に、歩いていきます。やがて左側に見える、柵のされた林の木の幹をよく見ると……ひっかき傷が並んでついている部分が、ところどころにあります。これはウルシの木。
かつて、この付近の鎌倉彫の職人さんが、この木のウルシをとって、鎌倉彫の塗りに使っていたと言われています。ウルシはかぶれる植物なので、うっかり葉などを触らないよう、気を付けてくださいね。
道なりに奥へ、進んでいきましょう。やがて右手に、小さな池が見えます。ここは、大雨などが降ったとき、貴重な水辺の生きものが川へ海へと流れ下っていってしまわないよう、いったん水たまりにプールされる、ストック池の役割を果たしています。
この辺りは、私にとって、思い出の深いところ。私は小さなころ、この広町の森で、遊んで育ちました。セリを摘んだり、ドジョウをすくったり、たくさんの楽しい思い出をくれた、自然に恩返しをしたい……! その想いで、鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの仕事を続けて、14年になります。
私が大学を卒業してすぐ、念願の自然保護の仕事に就き、しばらくして……私が遊び育ったあの裏山が、実は「広町」と呼ばれる森で、まさに開発の危機にあることを新聞で知りました。
私はいったい、どこの自然を守っているんだろう……。ふるさとの森がなくなることを想像しただけで、自分の心の真ん中の部分が根底からなくなってしまうような、どうしようもない恐ろしさを感じました。遊び育ったふるさとの森は、私の心の原風景となっていたのです。
そうしてうつ状態になってしまった私は、仕事を辞めて、鎌倉に戻りました。何ができるかわからないけれど……市民が、この地に貴重な生きものがいることを情熱を込めて調べ、その存在をアピールできたら、森を守る力の一助になるかもしれない。
そんな想いから地域の自然環境調査に参加し、泥んこになって、湧き水にすむ、今や貴重になってきているホトケドジョウなど、水辺の生きものの生態調査に取り組みました。
水ぬるむころになると、小さな稚魚が生まれ、次第に水路を伝って、緑地のあちこちの水辺に散らばっていきます。秋には台風が起きて、水辺が土砂で埋まってしまっても……細い水路を伝って移動しながら生き延び、命をつなぐ魚たちの姿に、自然の営みの力強さ、生きものたちのたくましさを学び、胸が熱くなりました。生々流転(せいせいるてん)……自然の土地が守られていれば、生きものたちには、たくましく生き抜く力があるのだ、と、自然と命の力に、学ばせていただきました。
そうして調査を続け5年ほどしたころ……市民や行政、多くの方のご努力と時の運もあったのでしょう、ある朝、鎌倉広町緑地が保全された、という新聞記事が、目に飛び込んできました。
森に入って、大きな木の幹に手をあてて……もう、大丈夫。そう思ったときの安らかな気持ち、心の奥底からの安堵感、熱いものがこみ上げてきたときのあの気持ちは、今でも忘れられません。
こうして今では、広町の森は公園として保全され、多くの人が、心安らぐ里山の公園として、訪れるようになりました。
森で、楽しく生きものたちと遊ぶ……そんな何気ない時間を過ごすことは、大好きな、母なる自然を大切にしたい、という想いを生み、そしていざというときに、何かしなくちゃ、と心から思って動ける人をはぐくみ、ひいては持続可能な地域・社会づくりにもつながっていくように思います。だから……自然って楽しいよ、野のお花ってきれいだね、小鳥の声ってすてきだね、と、私は皆さんに、その楽しさをこれからも、伝え続けていきたいと思います。
ここまでご紹介してきたのは、私個人の体験ですが……こうして森を想う人の力が集まることで、不可能と思われた開発阻止も覆して開発から森が守られた、その大きな流れをご紹介したいと思います。
鎌倉市では、昭和30年代後半から40年代にかけて急激な都市化が進み、鎌倉広町緑地についても、宅地開発の計画がもち上がりました。
鎌倉広町緑地は市街化区域にあり、当時、開発業者が土地所有権をもっていて、開発阻止は不可能とも言える状態でした。そうした中、広町の森を想う地域の皆さんが立ち上がり、トラスト運動、国土交通省や環境省、市や県などあらゆるところへ働きかけ、22万人もの署名が集められたといいます。「鎌倉の自然を守る連合会」の皆さんは、事業者、市、県、国に対して、広町緑地の重要性をねばり強く訴え続けました。
そして2002年、ついに鎌倉市・県・国が、開発業者から113億円で土地を買収することが決まり、広町の森は、開発から守り抜かれたのです。
鎌倉広町緑地は保全され、2015年に都市公園として開園。多様な自然環境の創出や、里山で培われてきた人の営みの再生などの取り組みを行いながら、「フクロウ等の棲息する緑地としてのまとまりと安定した生態系」が将来にわたって持続できる環境を目指し、維持管理が行われています。
ボランティアの皆さんのご尽力もあって、今も水辺環境や水田・湿地環境が保たれており、里地里山に特徴な種であるゲンジボタル・ヘイケボタルもすむ鎌倉広町緑地は、環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定されています。
市民の力で守られた森として、さまざまな場所でモデル事例のように広町が紹介されている様子を見ると……身近な森を愛する人の想いは、母なる自然を守る大きな力になるという、確信とも言える力強い想いが湧いてきます。
鎌倉の自然保護の原点ともいえる「御谷(おやつ)」保全の歴史をご紹介したのは……
【1月・睦月】新春をことほぐ、ウメや冬ぼたん
そうして最後に、竹ヶ谷(たけがや)へ。秋には、一面、小さな白いミゾソバの花が咲き、ベールのようにあたりを覆うミゾソバのお花畑が……! 赤いツリフネソウの花が色どりを添え、シロバナサクラタデも、清楚でかわいらしい花を揺らします。
湿地の環境が残るからこそ出会える、秋のお花畑。人々の想いで守られた森の緑に抱かれて……木道を歩いていきましょう。
谷戸の奥に出れば、先ほどの尾根道の外周コースからの山道と合流します。しっとりとした谷戸の奥から流れ出たしぼり水が小さな流れとなって、湿地に注いでいく様子も、見られるかもしれません。
谷戸の一番奥までたどり着いたら、道を引き返して、御所谷入口に戻りましょう。秋風に吹かれながら、野の花のお花畑や色づき始めた木々の緑に抱かれ、鳥や虫たちが歌う静かな谷戸を歩いて……どこか懐かしい、谷戸のやさしい緑に包まれるうち、心も身体もほっと和んで、明日からの元気をいただけるに違いありません。
コースタイム:約1時間30分
湘南モノレール「西鎌倉」駅
~鎌倉広町緑地 御所谷入口(約10分)
御所谷入口~田んぼ(約5分)
田んぼ~大エノキ(約10分)
大エノキ~池(約10分)
池から引き返す~御所谷入口(約20分)
御所谷入口~ウルシ畑(約5分)
ウルシ畑~竹ヶ谷(約5分)
竹ヶ谷奥から引き返す~御所谷入口(約20分)
鎌倉広町緑地
住所:鎌倉市津1133番地
アクセス:湘南モノレール「西鎌倉」駅より徒歩約10分
TEL:0467-32-5112(鎌倉広町緑地管理事務所)
鎌倉広町緑地ホームページ
http://www.kamakurahiromachi.com
鎌倉フラワー&ネイチャーガイド。鎌倉の自然と遊び育つ。日本生態系協会職員・鎌倉市広報課編集嘱託員を経てフリー。環境省環境カウンセラー・森林インストラクター。著書に『花をたずねて鎌倉歩き』(学習研究社)がある。「人は自然に生かされている生きものの一員。「楽しい」「好き」「大切にしたい」の想いをはぐくむことで、自然あふれるすてきなまちを未来に引き継ぐいしづえとしたい」と、鎌倉の花や自然、歴史を楽しむ講座「花をたずねて鎌倉歩き」を主宰し14年を迎える。「人々の想いで守られた、あたたかな里山・広町の森……昔懐かしい田んぼや小川の風景に心和ませながら、生きものって楽しいな、自然の中で過ごすってすてきだなと、自然とともにある人のあり方に、想いを馳せていただけたら嬉しいです。これまで1年間、鎌倉の自然の楽しさ・素晴らしさをお伝えさせていただき、ありがとうございました。地域の自然は、宝物。母なる自然をそれぞれの土地で、楽しみながら、守り育てていけたらいいですね」
https://ameblo.jp/ecohanablog