2018年は、皆既月食、二つの流星群（ペルセウス座流星群・ふたご座流星群）のほか、7月31 日には火星が地球に最接近。小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに到達したニュースもありました。 一方、宇宙を新しいフィールドにしたビジネスに注目が集まっています。2020年代に向けて、現状ではどのような計画が進んでいるのでしょうか。国内外で私たちが取材した、いくつかの事例をお伝えしていきます。

私たちの暮らしには絶えず、発酵という知恵を利用した文化が身近にありました。では、どうして今注目されているのでしょうか？ 日常的に発酵食品を口にしてきた私たちにとって、微生物による自然の営みや科学の目を通して「発酵」にあらためて触れると、新鮮な驚きや学びがあると考えました。食文化だけに限らず、さまざまなカルチャーの担い手が「未来の可能性」を発酵に感じているようです。そんな現場からの話題をお届けしていきます。

幼いころの私たちがこの世界に対して抱いていた不思議さや好奇心を伝えつづけるのは、どのような大人たちでしょう。 純粋な探究心を良い方向へ導くことで、生活をより向上させ、文明の果実を多くの人と分けあえるのなら、科学の入口となる「サイエンスコミュニケーション」の担い手こそ、人々の未来にとって重要な役割になる。こうした考えのもと、私たちは好奇心のおもむく方向を目指し、会いたかった人のもとへ出かけます。

第4弾の特集は、予定を変更してお届けします。 新型コロナウイルスの感染が拡大するさなか、執筆陣から寄せられた原稿には「今、私たちはどう過ごすか」という想いが色濃く見えました。そこで、特集の枠を設けて読者の皆さんとこの想いを共有したいと思います。 自然と科学のメディアである私たちは、「医学は科学の歴史より先にある」という立場で最新の医療情報は掲載しませんが、動物学や天文学、あるいは民俗学といった分野から、じっくり味わえる読み物をご紹介していきます。 また、植物や動物、暮らしや創作物にまつわる情報、エッセイなど、ホッとする話題をバックナンバー記事とあわせてお楽しみください。 タイトルの「コロナ禍（か）」は、正確にはウイルス禍、新型コロナウイルス禍と記すべきところ、あえて2020年の記憶に残る言葉を選びました。「夜」には「家でゆっくり過ごそう」という意味や「明けない夜はない」というメッセージを込めています。 当初の特集「スポーツ、物理、身体。」が再開できる日を待ち望むとともに、懸命に活動中の医療従事者、研究者、関連業務に携わるすべての人々に深く感謝します。