【科学のフォークロア④】民俗学者で作家の畑中章宏さんが、先端科学や自然現象を読み解く連載。今回は「獣害」。なかでもクマの被害は人の命にかかわる重大なものです。お互いのあいだの「境界」を理解するためにはどうしたらよいのか。過去の書物、人の行い、テクノロジーの可能性などから読み解きます。
10月28日は上野動物園の提唱する「パンダの日」。これは1972年10月28日に日本で最初のジャイアントパンダ「ランラン」と「カンカン」が来園したことから制定されたものです。今日はジャイアントパンダの秘密に迫ってみましょう。
いよいよスポーツの秋です。そこで、動物たちの運動・身体能力についてみてみましょう。今回はそれぞれ得意なことを伸ばし、生活をしている哺乳類たちが備えている驚きの能力についてご紹介します。
残暑の厳しい季節、まだまだカブトムシやクワガタも元気に活動しています。カブトムシとクワガタが戦うと、勝つのはどっちか? 昆虫に興味のある人なら一度は浮かんだことのあるこの疑問。実際のところはどちらが強いのでしょうか? NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA にほんの昆虫』(アマナイメージズ)の掲載記事から再構成してお届けします。
科学史、サイエンスコミュニケーション、進化生物学を専門にする渡辺政隆先生が、生きものが生きるうえでの「知恵」と、それにまつわる「科学」の道すじを考察します。
日本に生息していた二ホンカワウソに近い種類であるユーラシアカワウソを展示する「アクアマリンふくしま」。今年の5月に赤ちゃんが生まれたばかりの同館を訪問。生息環境を再現した展示スペースでは、本来の行動を引き出すことに成功していました。
水族館で人気者のクラゲ。しかし、海で泳いでいて刺された経験のある方もいるのではないでしょうか。考えてみれば、クラゲはとても不思議な生きものです。魚ではないし、そもそもいったい何者なのでしょう? 毒のことも、そのライフサイクルも、知っているようで意外と知らないことがいっぱいです。
奄美大島の沖合の海底に、直径2 mほどの “ミステリーサークル” が出現することが以前からダイバーたちに知られていました。2011年の発見によって「アマミホシゾラフグ」によるものだということが判明します。このユニークなフグの生態に迫ります。
セミの幼虫は地中で7年過ごし、成虫として生きられるのは1週間……などという話はよく聞かれますが、それは本当のことでしょうか? そして地面の下では幼虫はどのように過ごしているのでしょうか。NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA にほんの昆虫』(アマナイメージズ)の掲載記事から再構成してお届けします。
【7月・文月】海水浴場もお休みの今年は、海辺の空想旅行へ。相模湾の豊かな自然に想いを馳せます。鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの村田江里子さんのご案内です。
飛べない鳥、といったらどんな鳥を思い浮かべるでしょう。ペンギンやダチョウでしょうか。実は、日本にも飛べない鳥が暮らしているのを知っていますか。その名はヤンバルクイナ。沖縄県北部に広がる、やんばる(山原)の森だけに生きる固有種です。日本で唯一の不思議な飛べない鳥、ヤンバルクイナを紹介します。
寒い地域に暮らす動物の可愛いイラストなどでは、セットで描かれることが多いシロクマとペンギン。実際に彼らは一緒の場所に住んでいるのでしょうか? 動物園や水族館では忘れてしまいがちな、動物の住む地域について考えてみましょう。
【6月・水無月】梅雨時のみずみずしい緑に包まれ、ケイワタバコの花が咲く湖畔を、空想旅行。鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの村田江里子さんがご案内します。
キリンに生えている角の数、実は2本ではありません。また長い首に隠された秘密とは? 日本におけるキリン研究の第一人者である郡司芽久さん(筑波大学システム情報系研究員)に伺いました
6月となり、今年も鮎が旬を迎える季節が巡ってきました。清流の女王とも呼ばれる鮎は、夏の風物詩の一つではないでしょうか。古くは『古事記』などにも登場し、日本とのつながりが大変深い魚でもあります。長い歴史を共に歩み、今なお人々を惹きつける魅力にあふれた鮎のことをご紹介します。
夏の気配が見えはじめ気温が上がってくると、身近な水辺は昆虫たちで賑やかになってきます。今回はその中でも観察しやすいアメンボの秘密を、NATURE & SCIENCE が手がける『PETiT PEDiA せかいの昆虫』(アマナイメージズ)の掲載記事から再構成してお届けします。
地球上にいると考えられている生物は、およそ3,000万種。しかし今、1日に100種の生物が絶滅しているとも言われています。その1つの場となっているのが「水田」。私たちの食生活にも身近な水田を例に、人と自然と、そして生きものたちのことを考えてみる機会になればと思います。
【5月・皐月】草木の芽吹きがまぶしい5月。新緑の鎌倉で見られる花や生きものたちを自宅で楽しめるよう、鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの村田江里子さんによるバーチャルツアー(空想旅行)でご案内します。
外出自粛で窮屈な毎日を過ごすなか、読書と犬に楽しみを見出す東北大学の渡辺政隆先生が綴る徒然記。自身の愛犬からダーウィンの犬エピソード、犬マンガから古代ギリシャの叙事詩、さらには遺伝子解析から進化論まで。
少しずつ暖かくなり、ツバメの姿を見かけるようになってきました。ツバメはいわゆる「渡り鳥」です。春になると日本にやってきて子育てをし、秋になると日本を離れます。ツバメは古くから人々の生活と深い関わりをもって生きてきました。身近な存在でありながら、知っているようで知らないことも多いツバメ。そんなツバメのこと、ちょっとご紹介します。
イラストレーターの佐藤香苗さんによるアクティビティブック。データをご自身の端末にダウンロードできます。プリントしてからぜひご利用ください。
身近な公園や家のまわりでも、アリの行列を見かけることがあります。いったいどこからやってきたのか、と思ったことはないでしょうか? その秘密には、アリの2つの能力が関わっているようです。NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA せかいの昆虫』(アマナイメージズ)の掲載記事から再構成してお届けします。
生命の起源と進化を研究テーマに、さまざまな角度からウイルス研究に取り組む東海大学の中川 草先生にお話を聞きました。ウイルスは多くの動物にとって病原性がある一方、他の生物に感染して増殖するサイクルを回す “生命体” ととらえると、また違う世界が見えてきます。
暖かくなり、各地の動物園や牧場から動物の赤ちゃん誕生のニュースが届き始めました。小さく、かわいらしい赤ちゃんたちは写真を見るだけで和みますね。ところで一番早くおとなになる動物は何でしょう? NATURE & SCIENCE が手がける『PETiT PEDiA せかいの動物』(アマナイメージズ)から再構成してお届けします。
NATURE & SCIENCE のサイト内に、編集部のメンバーたちが手がけた本を紹介するコーナーができました。あなた気になる本は、このなかにありましたか?
新型コロナウイルスで世界中が混乱するいま、あらためて動物に由来する感染症が注目されています。動物の病気にはどういったものがあり、人はどのように付き合ってきたのでしょうか? NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA せかいの動物』(アマナイメージズ)の掲載記事から再構成してお届けします。
ひとつの大きなかたまりに見えるカマキリの卵からは、春になるとたくさんの幼虫が生まれてきます。今回はその不思議に迫ってみましょう。NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA せかいの昆虫』(アマナイメージズ)からの掲載記事から再構成してお届けします。
丸々とした体型や愛くるしい表情で人気のアシカやアザラシの仲間。彼らの違いがわかると、水族館や動物園での観察ももっと楽しくなるはずです。NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA せかいの動物』(アマナイメージズ)の掲載記事から再構成してお届けします。
東日本大震災後、全国で編み物ボランティアが立ち上がったのは象徴的な現象でした。編み物は、編む人、受け取る人の心を癒やしますが、人だけでなく傷ついた野鳥も救います。このお話は、編み物をめぐる温かな物語であり、豊かな編み物趣味へのお誘いです。
シカの角は、1年ごとに新しく生え変わるのをご存知でしたか。せっかく立派に成長した角なのに、毎年なぜ更新する必要があるのでしょうか? NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA せかいの動物』(アマナイメージズ)からの転載記事です。
コンパニオンバードとして人気のコザクラインコやボタンインコ。「ラブバード」と総称されるこのロマンチックな鳥たちの名前のヒミツと、世界の愛鳥家事情に迫ります。
スマートフォンのカメラで読み取れば、ウェブサイトのアドレスの読み出しや支払の決済などが簡単にできるQRコード。そのすごさは、地域、業種、用途の違いを問わず、たった一つの技術コンセプトを変えず広く使われている点です。生活や仕事を支えるこの技術がどのように生まれ、広がったのか。
2015年に国連で採択された、SDGs(持続的な開発目標)。そのゴール14「海の豊かさを守ろう」では、目標の一つに水産資源の持続的な利用を掲げています。魚をはじめとした水産資源の減少は、世界的に大きな課題です。フランスで日本の伝統技術「活け締め」を広め、魚の付加価値向上に取り組む鮮魚店のオーナー、エルワン・ランシューさんにお話を伺いました。
夏はすっきりしていた動物も冬になると、モフモフ・モコモコ。毛や羽、脂肪が増えた動物、体が真っ白になる動物が見られるのは冬だけ。春は待ち遠しいですが、冬だけの動物園の楽しみ方があるんですよ。
【第4回】『ざんねんないきもの事典』『わけあって絶滅しました。』の執筆で知られる図鑑制作者、丸山貴史さんの連載。イスラエルでハイラックスに噛まれた傷が癒えると、アフリカへと移動します。
持続可能な開発目標、SDGs。そのゴール12「つくる責任つかう責任」には、こんなターゲットがあります。「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」。この目標を達成するために必要な考え方を、「サルベージ・パーティ®」や「フードロスの学校」といった活動を手がける平井 巧さんに、東京農業大学で伺いました。
養老孟司さんを企画監修に迎え、21_21 DESIGN SIGHT(東京・六本木)で開催中の「虫展 −デザインのお手本−」。同展のディレクションを手がけるデザイナーの佐藤 卓さんは、どうして「虫」に注目したのでしょうか。そこには、私たちと自然の距離についての持論や、デザイナーという職能が科学に対してできることの考えがありました。
オオカミは、北半球の森林や草原に広く分布するネコ目イヌ科の動物です。1組の夫婦とその子どもたちで群れをつくり、非常に広い縄張りを持つ彼らに「一匹狼」と称されるような、孤独でクールな一面はあるのでしょうか?
2019年で創刊50周年を迎えた、福音館書店の月刊科学絵本シリーズ「かがくのとも」。5〜6歳児を主な対象に「科学の純粋な楽しさ」を伝えてきた歩みを、編集長の川鍋雅則さんにうかがいます。同誌初となる科学展「あけてみよう かがくのとびら」展(2019年9月8日まで開催)にもお邪魔しました。
【第3回】『ざんねんないきもの事典』『わけあって絶滅しました。』の執筆で知られる図鑑制作者、丸山貴史さんの連載。ハイラックスを探す旅の途上、さまさまな動物に出会います。
【第2回】『ざんねんないきもの事典』『わけあって絶滅しました。』の執筆で知られる図鑑制作者、丸山貴史さんの連載。ネゲブ砂漠のダチョウ牧場で働きながらハイラックスを探していた頃のエピソードです。
そのゆっくりとした動きや、のんびりとした表情からその呼び名がついた「ナマケモノ」。では彼らは本当に怠け者なのでしょうか?NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA せかいの動物』(アマナイメージズ)からの転載記事です。
食研究家の水野仁輔さんが、自然・科学の各分野で「好き」を追い続ける人々を訪ねるインタビュー連載。第3回のゲストは沼口麻子さん。他に類を見ない “シャークジャーナリスト” という職種から、水野さんはどんなことを考えたのでしょうか。
生物や環境、自然科学の分野にまつわる企画や編集を得意としているのが、私たちアマナ NATURE & SCIENCE Div.です。最近手がけた仕事から、とっておきの話題を紹介。今回の話題は「昆虫」。私たちが編集を担当した本もご紹介します。
【新連載】生きものや科学の図鑑のつくり手はどんな人? 『ざんねんないきもの事典』『わけあって絶滅しました。』の執筆で知られる丸山貴史さんが、図鑑制作者の生態を綴ります。まずは、かつて働いていたイスラエルのダチョウ牧場の場面から。
以前にご紹介したモフモフな野生ネコ、マヌルネコ。那須どうぶつ王国にいるマヌルネコのペアに、かわいい赤ちゃんが生まれました。
チョウの幼虫は食べる植物が決まっています。例えばナミアゲハは、カラタチやサンショウなどミカン科の植物を食べますが他の植物は食べません。親である成虫のチョウは、どうやってその植物を見分けて卵を産み付けるのでしょうか。
つい2年前、日本近海で発見された新種のタツノオトシゴ。写真家の尾﨑たまきさんに、「姫竜(ヒメタツ)」の魅力をうかがいました。
ネコといえば、スマートでしなやかなイメージ。そのイメージを覆す、モフモフ、まるまる、ムッチリの、じつに個性的な野生ネコがいます。その名は、マヌルネコ。インパクト大な姿や表情で、人気がモフモフ上昇中です。
長きにわたり広告・ファッション写真の第一線で活躍するフォトグラファー、半田 也寸志。近年は世界各地の野生動物と自然環境に関心を寄せている。アフリカ、北極、南極、日本。レンズを通して半田がその目で見てきたものとは何か。
「夏の音」といえば、どんな音をイメージしますか? 波の音。雷や夕立ちの音。高原で聞こえるカッコウの声。花火の音。夏ならではの音がいろいろありますが、主役はなんといってもセミです。真夏の蝉時雨が、夏らしさを演出します。
虫が鳴く理由、それは「なわばりの宣言」「メスを誘う」「オス同士のけんか」など。NATURE & SCIENCEが手がける『PETiT PEDiA にほんの昆虫』(アマナイメージズ)からの転載記事です。